機電系エンジニアが、花王の「よきモノづくり」の具現化に大きく貢献しています。

企業インタビュー 花王株式会社

心をこめた“よきモノづくり”を継続することにより、清潔・美・健康・環境の分野で世界中の人々の豊かな生活文化の実現と、社会のサステナビリティ(持続可能性)に貢献することを目指しています。

 

企業インタビュー目次
1.花王株式会社はこんな会社!
2.機電系出身先輩社員インタビュー

花王株式会社はこんな会社!

事業内容説明写真 花王株式会社

 

貴社の事業内容をお聞かせいただけますか?

①ビューティケア事業:化粧品・スキンケア・ヘアケア製品など 
②ヒューマンヘルスケア事業:歯みがき・入浴剤・サニタリー製品など 
③ファブリック&ホームケア事業:食器用洗剤・衣料用洗剤・住居用洗剤など 
④ケミカル事業:各種界面活性剤、油脂誘導体原料、産業用途のケミカル製品など
◎機電系エンジニアの仕事:商品開発の研究者と共に取組む製品設計に始まり、最適な容器の設計開発、新規の加工技術開発とそのプロセス化、最後は生産部門の技術者と共に高品質で安定した生産に導くまで、非常に多岐に渡ります。

貴社の特徴的な仕組みを教えて下さい

花王R&Dの特徴はマトリックス運営、商品開発研究と基盤技術研究の複数の研究機能をテーマに応じて組合せ、連携して研究を推進するしくみです。それぞれの専門領域の知がダイナミックかつ柔軟に融合して、「新しい価値」を生み出すことを目指しています。

特徴的な組織とは?

プロセス開発に関わるエンジニアが基盤研究部門(加工・プロセス開発研究所)と生産技術部門の両方に存在するのが花王の特徴。化工系・機電系および数理系エンジニアが、それぞれの視点からアイディアを出し「造ってみせる」という役割を担っています。

機電系が支える「めぐリズム」

めぐリズムの技術の肝はシート状の発熱体。鉄の酸化熱を利用して「心地よい温度の蒸気を均一に発生させ」かつ「柔軟で肌にフィットする薄さ」を達成したもの。抄紙加工と粉体固定化、高精度センシングの複合によりインラインでの高速生産に繋げ、上記の要求性能を具現化しました。

代表的製品「メリーズ(紙おむつ)」

赤ちゃんの肌をムレから守る「通気性・吸収性に富んだ“おむつ表面材”」。これを可能にしたのは自らも子育て世代だった機械系研究員の提案でした。高度な加工技術で、不織布に広い繊維空間を有する凹凸構造を付与しています。加工技術が製品性能向上に大きく寄与した例の一つです。

機電系学生に親近感を持ってもらえるようなトピックがあれば教えて下さい

事業内容説明写真 花王株式会社

溶けた鉄を鋳型に流す時に使用する管(湯道管)は、古くから変わらず“陶器”製でした。花王はなんと“再生紙”からつくってしまいました。1400度でも燃えません。軽くて使い易く、加工も容易な上に、廃棄物量も大幅低減。国内では圧倒的なシェアをもつ「EGランナー」、この技術もエンジニアが創り上げました。

機電系出身先輩社員インタビュー(1)

先輩社員

 

  •      氏   名   : T.T
  • 所 属 部 署  : 加工・プロセス開発研究所
  • 入社年度(西暦) : 2014年
  • 出身 学部 学科 : 工学系研究科機械工学専攻

 

学生時代の勉強が今の仕事にどのように役立っていますか?

入社以来、シート加工技術の研究開発を行っています。シート加工技術は高速運転する加工機内で、シートに切る、貼る、折る、塗る、撒く加工を施すことで新しい価値を付与する技術です。具体的には、めぐリズムと大人用おむつの開発にこれまで私は携わってきました。1つの製品が形になるまでには様々な加工要素が含まれており、それらを理解し、課題を解決していくためには大学時代に学んだ四力学(材料力学、熱力学、機械力学、流体力学)の知識がどうしても必要です。
現在はそれらをベースに、社内だけでなく社外の専門家と業務を進め、機械系エンジニアとしての知識やスキルを習得中です。年に1度、自分たちの持つ技術と社内や社外の他技術との融合を検討し、新しいテーマの提案をする機会があるのも花王の面白いところです。

この会社を選んだ動機についてお聞かせいただけますか?

身近なもののモノづくりに関わりたいという観点で就職活動をしていました。
花王は、商品開発の上流(設計)から下流(生産)まで関われるためモノづくりの広い視野が持てる、専門以外の他分野技術と関わる機会が多く持てる、と思い魅力を感じました。花王のよきモノづくりのエピソードを聞き、自分も人々の生活をより豊かなものにしたいと考え、入社を決めました。

機電系出身先輩社員インタビュー(2)

先輩社員

 

  •      氏   名   : T.H
  • 所 属 部 署  : 包装容器開発研究所
  • 入社年度(西暦) : 2010年
  • 出身 学部 学科 : 生物システム応用科学府 生物システム応用科学専攻

 

学生時代の勉強が今の仕事にどのように役立っていますか?

現在日常における人の行動や動作に関する研究(バイオメカニクスや人間工学などの分野に属する)を担当しています。具体的には、より使いやすいクイックルワイパーを実現するために床清掃動作やワイパー自体を研究しています。この研究では実際に人の動作やその運動を測定し、動作解析や運動評価を行うので、基礎的な力学や情報処理は然ることながら、モノ作りやその他の工学の知識が役立っています。
学生時代は機械系学科で工作機械の構造や制御について研究していました。一見、花王と無関係で、活きる場がないように思われるかもしれませんが、実はそうではありません。学生時代に学んだ知識が「活きる、活きない」ではなく「活かす」ことが重要であり、どんな場面でも学んだことを自ら活かすことで仕事の質を高めることができると考えています。

この会社を選んだ動機についてお聞かせいただけますか?

多くの人のためになる仕事をしたい、祖父母の生活が少しでも楽になる仕事をしたい、これが私の就職の動機でした。 今も昔も機械系の人間にとって自動車やバイクは花形であり、それらを扱う会社は魅力的ですが、それらは誰もが使うものでも使えるものでもありません。
そこで、この動機に則り、多くの人に寄り添えることを大切にしたまま、最終的に選んだ会社が花王でした。

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