【機電情系就活コラム】いずれ書く『志望理由』のために必要な準備とは?
機電情系就活支援を行うUnivaでは、年間通じて数百件のエントリーシート(ES)を見続けています。その中で多くの学生が苦戦するのは志望理由です。他の設問と異なり企業ごとにゼロから作成する必要があり、だからこそ書くべきポイントが掴みづらいという特徴があります。この解決策としては、いかに早期から本選考時の志望理由を踏まえた行動をしているかがポイントとなります。今回は、そのノウハウをお伝えしたいと思います。
志望理由で陥りやすいミス
企業の志望理由を語る際、企業や部門、職種の概要をなぞっている部分が多く、自身の考えが見えてこないケースが非常に多いです。例えば以下のような例です。
全体を構成する文章の内容が、調べればわかるような情報で溢れてしまい、個が見えづらくなっています。また、このような構成は志望度が弱い学生でも、調べれば書ける水準になっているケースが多いです。結果として、学生の熱意や本気度が伝わりづらい、つまり埋もれやすい構成になってしまいます。
志望動機で意識すべき2つのポイント
企業は、志望動機で自社を称えてほしいわけではなく、なぜ自社に応募したのか本音を知ることが本質的な目的となります。上記のような陥りやすいミスをいかに避けるかが大事だとした際に、以下のようなポイントのいずれかだけでも含められると、個が見えやすくその後のインターンシップや面接で会ってみたいESにすることができます。様々なポイントがありますが、特に重要な2つのポイントについて、ここで触れます。
①ストーリー
企業側が志望理由に納得感を持ちづらくなってしまう理由に、『興味を持った流れが不明瞭である』という点があります。基本的にはエントリーシートでは200字~400字程度の制限が多いため、皆さんが記載した内容には言葉足らずの部分が多いと思います。その内容に対して、「なんでこれに関心持ったの?」「なぜその時魅力的に思ったのだろう?」など、疑問の余地が多いほど納得感が薄れ、通過率が下がってしまいます。その疑問の余地を減らすために、興味を持ったきっかけから選考エントリーまでの心の変化を表現する方法があります。スタートとゴールを明確にし、その間の段階を踏んでいくと、ストーリー化して納得しやすい構成になっていきます。例えば以下のようなイメージです。
■自働車部品業界を受ける際の例
貴社を志望した理由は〇〇の点に魅力を感じたためです。私は元々完成車メーカーを志望していましたが、イベントで偶然貴社を知り、業界研究を目的に軽い気持ちで貴社の夏季インターンシップに参加しました。その際、〇〇を知り、私が本当にやりたいことは自動車部品業界にあることを学びました。その後様々な企業を見ましたが、貴社のエンジニアからのみ、私が大事にしている〇〇が伝わってきたため第一志望としました。貴社に入社後は~
ここでは、最初に興味を持ったきっかけはあくまで些細なきっかけだったものの、そこで自動車部品業界への魅力を感じ、最終的にはその会社にしかない点に魅力を感じ志望したという一連の流れが見えます。こうした興味が醸成された流れが見えると、嘘っぽさがなく気持ちの変化から個性も見えやすくなります。
②外見ではなく内面を見る
・〇〇の分野でトップシェア
・企業理念に共感
・グローバルに展開
・高度な技術力
・顧客に寄り添ったサービス
このような内容は、あくまで企業の表面的な特徴でしかありません。「なぜトップシェアに至ったのか?」「なぜグローバルに評価されているのか?」「なぜ他社と比較しても高い技術力を保持しているのか?」など、結果や一般的事実ではなく、過程や背景にこそ企業や創業者の想いや努力、こだわりが詰まっています。
例えばUnivaでいえば、「機電情に特化した就活支援サービスのパイオニアで、高い業界シェアを持っていてすごい。」と言われるよりも、「文理を区別せず粗い情報発信をすることを嫌い、機電情系に特化して深い情報発信にこだわる考え方が魅力的。」と言っていただいた方が、Univaの見えづらい努力を評価してくれているようで、好印象に映るだけでなく相性良く一緒に働ける感覚を得ます。いかに企業の表面的な実績の裏にある努力や想いに触れるかを大事にしてみてください。
深い志望理由を書くために必要なこと
上記のようなポイントを押さえて志望理由を書くためにも、オープンカンパニーやインターンシップへの参加が重要になります。ただ参加するのではなく、後々企業に伝えることになる志望理由を想像し、今回参加する中で何を学ぶか、何を聞くべきなのかを事前によく検討し、アンテナを張ったうえで参加することが、本選考時の自分を助けます。そうした先立った準備のために、現在は内定者のESや選考体験を閲覧できるサービスが増えています。これらサイトを活用し、逆算的に就職活動を進めてみてください!