日立製作所株式会社

作成:ユニバ運営事務局

【日立製作所は何の会社?】

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現在の日立製作所は、
【モビリティ】【ライフ】【インダストリー】【エネルギー】【IT】の5つのソリューションを通じた、
「社会イノベーション事業」に取り組む企業。

日立の言う「社会イノベーション」とは、
誰もが快適に、安心して、健やかにくらせる社会をつくるため、社会が直面するさまざまな課題を解決し、
人々のQoL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させることとしています。
いまだに家電メーカーのイメージを強く持っている方がいますが、
それを行うのは子会社である日立グローバルライフソリューションズになります。

【2019年度(2019年4月~2020年3月)の実績】

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2019年度の連結業績は以下の結果。
売上高    :8兆7672億円(前年度比8%減)
調整後営業利益:6618億円(前年度比12%減)
当期利益   :875億円(前年度比61%減)

新型コロナウイルス感染症による自動車分野の需要減が主な減収要因としてあるものの、
次の2つの基盤があっため、大幅減になることは無く、組織力の強さが見える結果となりました。
【① 事業の多様性:コロナ影響下でも伸ばせる事業が組織全体を下支えした(主にIT事業)】
【② 売上構成  :中長期納品の事業バランスが良いため、急激な業績悪化に繋がりづらい 構造が作られていた】

【コロナ後の日立製作所が掲げるビジョン】

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コロナ後の社会では、【リモート】【非接触】【自動化】が重要キーワードになると考えています。
これらに関連した、今ある不便さをデジタルで解決することが、
コロナに対する日立製作所の貢献であるという認識でこれからの事業発展を見込んでいます。

【事業の現状】

日立製作所株式会社20200604-4現在は、事業分野でいえばライフ事業とIT事業が主軸。
ただし、コロナウイルスの影響が出始めてからは、
ライフ事業関連の需要減状況が顕著化したため、ITが強く日立を支えていた状態になりました。
また、日立の特徴として事業サイクルを意識した経営が特徴。
1年以内の短期納品できる案件が、柔軟性を出しながら日立の目標を支え、
一方で中期~長期納品の案件(エネルギーや鉄道など)を作れる事業とのバランスが良いため、
コロナに基因する突発的な経済悪化が発生しても耐えられる構造ができています。

【今後の目標について】

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2021中期経営計画の中では、確かにコロナ影響の困難さはあるものの、
先に出した【リモート】【非接触】【自動化】という、
コロナ後の社会で求められる社会課題を解決するための事業を促進し、
IT事業を主軸とした成長をしていく想いがあります。

企業研究活用素材
「2021 中期経営計画 進捗発表」2020年5月29日 https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2020/05/0529a/f_0529apre.pdf