AI(人工知能)特集

昨今、Artificial Intelligence(人工知能)の活用が急速に進化、発展しています。興味はあるが、AI技術分野でこれまで研究してきたことがどうやって生かせるのか?これまでの研究とは違う側面から社会を支え、実感できる業務とは何か?AI分野に注力する企業であるパナソニック株式会社にお話を伺ってみました。

 

panasonic

 

 パナソニックでは、どのような背景でAI(人工知能)領域に注力され、AIテクノロジーを用いて、どのような展開をお考えですか?ビジョンをお聞かせください。

 現在、パナソニックは、家電・住宅・車載・BtoBソリューション・デバイスの5つの事業領域に注力しています。それぞれの事業領域に人工知能技術を掛け合わせることによって、ユーザーの課題を解決する革新的な製品やサービスを実現したいと思っています。
 例えば、家電分野では毎日のわずらわしい洗濯や掃除をロボットがサポートすることで、ユーザーを家事から解放できるようなロボティクス家電を開発。車載分野では自動運転技術を導入することにより、渋滞や事故を減らし、安全で快適なモビリティを実現したいと考えております。さらにBtoBソリューション分野では、店舗や工場において人に協調して動くロボットを実現し、業務をより安全で高効率なものにしたいと思います。
 人工知能技術とパナソニックが強みとするデバイスやシステム化技術が融合することで、夢物語だった、より良い暮らし、より良い世界の実現を目指しています。

「AI × センサー・アクチュエータ」で、現実世界における人の行動をアシスト

  パナソニックでAI領域に関する近年のご実績などお聞かせいただけますか?

 先ほどお話した弊社の事業領域でさまざまなプロジェクトを進めています。

<家電領域>

 家電分野では、人工知能技術を掛け合わせることで、先進のくらし・憧れのくらしを、お客様にお届けするための取り組みを展開しております。

・全自動洗濯物折りたたみ機 開発プロジェクト
・リスナー(Listnr)の開発プロジェクト(Cerevo社共同)
Deep Learning技術を活用し、赤ちゃんの声から感情を推定し、両親や遠隔地の祖父母に伝え、赤ちゃんの声が家族の絆を強める新サービスを実現しています。(*2016年1月発売)

<住宅領域>

 人工知能技術が、家を中心に、地域・街全体の電力データや各種センサからのデータを活用しエネルギーや空間を効率良くマネジメントすることにチャレンジしています。


・エネルギーや空間をかしこくマネジメントするサービスの開発
(スマートハウスビジネス)
・人工知能技術を活かしビックデータを活用した暮らしサポートソリューション開発
(自社のエイジフリー事業(介護関連)との連携も想定)

<車載領域>

 これまでに培ってきたエレクトロニクス技術で車に関するイノベーションにもチャレンジしています。
ヘッドアップディスプレイやeコックピットは、パナソニックの強みである映像技術を進化させ、安心・快適なドライビング空間を提供します。また、AV機器で培った画像処理技術により車載向けの人物検出技術の開発も進めています。


・ヘッドアップディスプレイ開発
・eコックピット開発
・リアルタイム人物検出技術開発など

<BtoBソリューション領域>

 パナソニックは、工場、流通、物流、社会インフラなど多様な事業領域のお客様の要望に応えるBtoBのソリューション事業に取り組んでいます。
様々な現場のお客様の課題・ニーズの解決に対し、人工知能技術によるイノベーションを目指しています。

 例えば、オリンピック会場など大規模施設での安全性を確保するために、最先端の人工知能技術の導入により認識精度やロバスト性を向上させたセキュリティシステムを開発しています。また学習により進化するエンジンを搭載した多言語翻訳システムも開発しております。お客様のニーズに応じた機器とサービスを提供できるよう開発を進めています。

・混雑環境下での人物追跡顔認証による自動化セキュリティゲートの開発
・自動学習する多言語翻訳システム開発

<生産技術領域>

 パナソニックには300を越える製造拠点があり、他社に勝つものづくりを実現するための取り組みの中でもAIの活用を進めております。
例えば、大量のセンサと情報解析技術を工場に導入し、「考える工場」を実現する、 ものづくりの現場にある膨大なデータから既存技術を超える材料やプロセスを革新していくためのインフォマティクス技術などです。

 AI技術の開発おいてのパナソニックの強みは何ですか?

 
高品質なインプットデバイス群から得られる良質なデータと人のくらしの中にある豊富なアウトプットデバイス群が、私たちパナソニックの強みです。
このような自社独自の強みを人工知能技術に活用することで、インプットとアウトプットを高度に使いこなし、お客様の価値を最大化できます。実世界に人工知能技術をどう適用してお客様にどう使っていただくか、我々の知見、技術、センスが試されています。
 これがパナソニックならではの仕事の面白さだと考えています。

 

 アカデミックなフィールドではなく、ビジネスのフィールドで、パナソニックで仕事をする魅力は何でしょうか?

 パナソニックは技術を使って、世の中に貢献していくことが第一のミッションとして掲げています。そのためには、お客様のお困りごとに対して、技術による解決を提案するストーリーや仮説を持ち、検証していくことが重要だと考えています。
良いストーリーであれば、会社としての投資判断が得られ、活用できるリソース(人材、技術資産、予算)が大規模になり、産学連携、他社連携など大きな枠組みでの実現を狙える可能性が出てきます。

 

 「AI人材=大手外資系IT企業?」というイメージを持っている方も多いかと思うのですが貴社と比較するとどんな違いがありますでしょうか?

 まず、パナソニックには、お客様・ユーザーの生活全体を改善、革新していこうとする企業文化があります。事業領域は非常に広く、民生機器事業で培った技術者のDNAも生きています。
また、AI技術を、「①未来をつくる技術」として、同時に「②今ある暮らしをより良くする技術」としてもとらえており、AI技術を即活用できる土壌(=製品・システム・サービス)は豊かです。AI技術者の果たす役割も無限に広がっております。
 そして、キャリアプランの観点からは、技術者として研究開発からキャリアを始めたとしても、知財、技術調達、産学連携推進、生産技術、システムインテグレーション、情報システム企画など、AI技術のバックグラウンドを必要とする職場は広がっていきます。
 長い職業人生の中で能力と興味にマッチする職場の選択肢は多いと言えます。

 

 リアルなビジネスの現場に立つ魅力は何ですか?

 お客様のリアルな課題を理解しつつ、先進技術によるソリューションを提案し、世の中に具体的なものやサービスを出していく醍醐味が得られます。
今後はグローバルでの事業成長も追求する必要がありますので、日本だけで完結することなく、世界規模でテーマを考えることのできる力が求められてきます。

 

 ベンチャーとパナソニックを比較した際、違いや魅力について教えて頂けますか?

 豊富なデバイス群と豊富な材料・デバイスなどの技術資産がありますので、価値の源泉までさかのぼって、差別化を考えることが可能です。製造・解析・知財・技術調達・社内情報システムなど技術を活かせる分野は広いです。
いったん方向が定まれば大規模な投資が可能です。また、内部の個々の事業はダイナミックな新陳代謝はありますが、会社全体としては安定性があります。

 パナソニックでは、お客様や関連他社・ベンチャー・大学・研究団体などの社外パートナーとの連携を大胆に進めていきます。大企業と言えども、技術進化や応用開発が早いAIの領域では、トップダウンだけでは間に合いません。
 技術者一人ひとりの「自分発」の発信が勝負を決める時代になっています。経験豊富で優秀な様々な技術領域の中堅技術者とAI技術者のコラボレーションで、より一層大きな仕事ができる会社です。そして、当社には即戦力もポテンシャルも受け入れる懐の深さがあります。入社後の各ステージで更に自らの技術力に磨きをかける「学びの場」も豊富に準備しています。

 

 国内の貴社ライバル企業様と比較したとき、貴社はどのような特徴がありますでしょうか?

 国内では家電事業を継続できる数少ない企業になっています。その中でもユーザーがくらしの中で接する機器の使いやすさ、安全性、堅牢性を考慮したもの作りのプロセスは他社に先行しています。そして、AI技術の応用でも、そのような強みを活かしていきたいと考えています。
 他の大企業と比べますと、ボトムアップで現場を大事にするカルチャーが強く、つねに若手や中堅の提案を受け入れ、活かそうとする風土があります。
現場が自ら考え、実行計画を編み出していくことが強く奨励されています。

 

 最後に、パナソニックはAI領域に携わるエンジニアの中でどんな方と一緒に仕事をしていきたいと考えておりますか?

パナソニック全社の中で人工知能技術を活かしてまだ世の中にない新たな価値創造に共にチャレンジする人と一緒に働きたいと考えております。

 

専門性と実装力を兼ね備えた人

 先進的な人工知能技術での専門性と、その先進技術を実際の環境に埋め込むためのシステム実装力の両方に強みがある方がイノベーションを推進できると考えるためです。

チャレンジ意欲のある方

 人工知能技術を実際の環境に埋め込むためにいろいろなハードルを乗り越える必要があります。前向きなチャレンジ意欲を持てる方を必要としています!

コミュニケーション能力の必要性を理解している方

 各事業領域に人工知能技術を掛け合わせます。そのため、異分野の人とも議論し相互に理解しあい、ひとつのターゲットに向かって、協力関係を築いていくためにはコミュニケーション能力が重要です!
夢にむかって共にチャレンジしていけたらと思っております。

 

 パナソニックからのお知らせ

 

もっと詳しくAIの情報を知りたい方はこちらのサイトもご覧ください。

【パナソニックの人工知能研究開発サイト】

http://tech-ai.panasonic.com/jp//

 

パナソニックは引き続き、採用を実施しております。
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