今、押さえておきたい「ソニー株式会社」の企業研究

ソニー株式会社

作成：ユニバ運営事務局

【ソニーの存在意義】

ソニーが自分たちの役割としておいているのは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」ということ、そしてその方向性は「人に近づく」と定義しました。

【人の心を動かす】クリエイターと感動コンテンツを創り、人の心を動かす。
【人と人を繋ぐ】　ゲームやスマホなどのデバイスを通じて、人と人を繋ぐ。
【人を支える】　　モビリティや医療機器に関連して、安全・健康・安心を提供することで、人の生活を支える。

そうしてソニーは、人を軸とした多様性ある経営を行っている会社であり、そのグループ経営強化施策として、2021年4月1日予定で本社機能に特化した「ソニーグループ株式会社」が発足されることになりました。より様々な機能を明確に分けて、それぞれの達成するミッションを明確化するための施策となります。

【ソニーの事業内容について】

世界首位のCMOSイメージセンサを有する「イメージング＆センシング・ソリューション（I&SS）」およびプレイステーションを中心とした「ゲーム&ネットワークサービス（G&NS）」が主軸。売上高では約7割を海外が占めるグローバル企業。

【2019年度の業績について】

前年比売上ベースではゲーム＆ネットワークサービス（G&NS）およびエレクトロニクス・プロダクツ＆ソリューションが落ち込んでいるものの、コロナウイルス感染拡大の影響があった中でも5つの事業領域がバランスよく支えあい、大きな赤字にならず踏みとどまっている。

【新型コロナウイルスがソニーに与えた影響（2020年6月時点）】

予想を超える影響があった状況。影響が業績に表れるスピードは事業ごとに異なる。機電情系が主に関わる3事業について以下詳細。

【ゲーム＆ネットワークサービス（G&NS）】
プレイステーション４の販売は堅調。特にプレイステーションTMネットワークサービス（PSN）のニーズがコロナ禍に基づく自粛傾向の中で需要増。

【エレクトロニクス・プロダクツ＆ソリューション（EP&S）】
最も早くから影響を受けている。テレビ、カメラ、スマートフォンなどの生産拠点のメインは海外であり、供給網が絞られた要因もあり売上に影響。特にデジタルカメラについては全世界で需要の大幅縮小があり、長引く可能性が懸念されている。

【イメージング＆センシング・ソリューション（I&SS）】
生産拠点のメインは国内であり、現状コロナウイルスによる大きな影響は受けていない。供給網の回復も進んできている認識であり、大きな影響は出ない見通し。

【2020年度の予測】

連結ベースでは、2019年度実績から少なくとも3割程度の減益となることが試算されています。あくまで前提条件通りになればの予測になりますが、エレクトロニクス・プロダクツ＆ソリューション（EP&S）では約3～5割程度の前年比減となる試算がされている状況。

【第三次中期経営計画】

「持続的な社会価値と高収益の創出」をテーマに、3つの基本方針を立てています。コロナウイルスの影響があるものの、2020年は3カ年計画の最後の年になるので少なくとも基本方針には従い進んでいくことになります。