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日本最大の産業規模を誇る自動車業界。その中でも最大手の1角を担う超大手企業がスズキです。どこに住んでいる方でも確実にスズキの車が身近に走っているはずで、存在を知らない人はいないと思います。ただ、自動車メーカー各社と比較したスズキの違いを語れる方は少ないはずです。Univaは以前よりスズキを強くおススメしていますが、その理由は「価値ある製品を」というモットーに込められたスズキの想いに共感しているからです。そのモットーの解説を通して、4つのポイントからスズキを語っていきます。

#モビリティニーズへの応答者
#勝つこと以上に大事なことがある
#根付いた真摯な「志」
#王道より重要な存在

 

 

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スズキには【世界の人々に移動の自由を】という志があります。「毎日水陸を自由に移動したい世界中の人々」へ安心で自由な移動を海から山まで支えているのがスズキです。この言葉を象徴するように「四輪事業」「二輪事業」「マリン事業」「電動車いす事業」の4つの事業を持っています。山道や雪道も走れる車、国や地域を問わずスポーティーに走れるバイク、気軽な水上移動を可能とする船外機(小型船舶に設置されるエンジン)、そして高齢者や障害者の方でも自由な移動を実現する電動車いす。つまり、スズキは車の会社ではありません。スズキは、自由で楽しい移動を求める人に、様々な方法でそのニーズに応える、モビリティソリューション企業と言えます。製品一つ一つを見れば、どれだけ移動ニーズに応えているか、よく見えてくると思います。

 

 

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そんなスズキを象徴する例として、2022年11月の決算会見で、社長の鈴木俊宏氏が市場へ投げかけた「車の装備を追求して高機能な車を作るだけで良いのか?」という問いがあります。
日本は国土が狭く、女性や高齢者の方も運転する車として、小回りが利き運転しやすい軽自動車の需要が高くあります。しかし記録的な円安状況が続いており(20232月時点)、コロナ禍やウクライナ情勢と相まって物価上昇が発生している現状においては「そもそも日常生活を切り詰めていて車購入どころではない」という考えの方も多いでしょう。車が必要なのに買えない・乗れない状況になっては、これまでのように移動したい人達の願いをかなえることが出来ない。そこで投げかけられたのが、この問いでした。

近年の自動車は特に、安全性や快適性を高めるための装備がどんどん追加されています。もちろん、それに伴い価格は高くなるわけで、特に今は原材料費高騰により価格高騰が加速してしまうタイミングです。だからこそ、そんな高機能はいらないから、安く買えることが助かる人もたくさんいるのではないでしょうか。自動車業界の開発競争に勝つことに目を向けるのではなく、顧客の本当のニーズに向き合おうとしたこの問いこそが、スズキの社風を表しているとUnivaは感じています。決して華々しい印象は無いかもしれないけれど、誰よりも顧客をみてモノづくりをする姿勢を強くリスペクトしていますし、就活生の皆様に知っていただきたい点です。

 

 

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そうした社風はもっと昔、今の事業基盤の中にも眠っています。
スズキと言えば、インド市場でのシェアがよく語られます。インドは2023年2月現在中国を追い抜き人口世界一であり、国内市場に限界を感じた企業がインドへの進出を検討している事例は最近非常に多いです。そんな中、スズキは1980年代にはインド市場への進出をしており、当時まだまだ日本車が売れるか懐疑的な世論を撥ね退け、その巨大市場を獲得してきました。現在のインドではどの自動車メーカーより圧倒的にスズキブランドが定着しており、“強い市場を握っている”という点で、事業基盤の強さが見受けられます。

ただ、Univaとして是非皆様に知ってほしいのはそのインド市場進出の背景です。
1982年、当時のインドは国民所得が低く自動車市場は皆無に近い状態でした。そこで、インド政府は低価格な国民車を一緒に開発・生産してくれるパートナー企業を探していましたが、自家用車を所有できない所得層が多いことにリスクを感じたのか、日本の完成車メーカーに交渉しても話を聞いてもらえなかったそうです。一方でスズキは、パートナー募集締め切り後にその話を知ったにも関わらず名乗りを上げ、他の予定を調整してまでインド政府の相談に耳を傾けました。結果としてその姿勢が信頼に繋がり、スズキがインド政府のパートナーになりました。改めてですが、顧客に向き合う圧倒的な姿勢は昔からの社風であり、それが今でも文化として根付いています。そんな会社だからこそ、ユーザーから愛されるのだと思います。

 

 

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これからのスズキはというと、21年度からの5年間で1兆円の研究開発費を投じて、その全てを「電動化技術の確立に割り当てる」とされています。基本理念は「世界の生活の足を守り抜く」という点にあり、生活が苦しい生活層にとっては特に無くてはならない存在になっていくでしょう。もう一つ「新興国は今後も成長の柱」という理念もあり、インド市場でのシェアをより伸ばし、新成長市場のアフリカまで更に広げようとする点での期待は大きいです。

そうしたスズキの中期経営計画のテーマは「小・少・軽・短・美」、そしてスローガンは「小さなクルマ、大きな未来。」です。他の完成車メーカーのように普通自動車や高級車を主軸とするわけではなく、軽自動車やコンパクトカーをメインとする会社。就活生の皆様からすると“王道”っぽくない印象から軽視されてしまうケースがあるかもしません。ただ、そもそもスズキは自分達がかっこよく見られること以上に、本当に顧客のためになっているかを追求する、利他主義の強い会社です。必死にブランド物の服を購入して着飾っている人がいる中、自分の生活費を削って募金をしてしまうような、自分が贅沢するくらいなら後輩を飲みにつれていくような、そんな誠実だけど不器用な印象こそスズキらしさで、魅力的な特徴であると感じています(笑)。この誠実さを持ちながら仕事を積み重ねた結果、時代がスズキを求め始めました。そんなスズキだから多くの人たちの移動を守ることも、新しい環境を作ることも出来ます。今の日本に、これからの世界に、スズキが必要なのです。

 

最後に

以上、完成車メーカーを代表するスズキについてピックアップ致しました。このような背景があるから、Univaはスズキのことが大好きで、もっともっと多くの方にその魅力が伝われば嬉しいと感じています。この社風がいいなと感じた方は、是非企業様のマイページに登録の上、繋がってみてください。また、Univaはスズキの人事さんから会社の詳細を多く聞かせて頂いています。もう少し話を聞いてみたいという方は、Univaに連絡をいただけたら、深いスズキのお話をさせていただくので、こちらも遠慮なくご連絡ください!

スズキの採用ページ:https://saiyo.suzuki.co.jp/graduate/index.html
スズキのマイページ:https://mypage.3170.i-webs.jp/suzuki2024/
Univaからスズキの話を聞きたい方:https://univa-jp.com/contact/


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図3